【33】ジョシュア・ツリー国立公園(Joshua Tree National Park)(カリフォルニア州)《3:適当な駐車場、「美」とは?》:2013年11月24日(日)、7日目(5)


==========================================
最初にポチッ↓         ポチッ↓   とふた押し。ブログランキング参加しています。
    にほんブログ村 旅行ブログ アメリカ旅行へ
==========================================

写真をクリックすると、写真が別窓で大きくなります。是非、写真を大きくしてご覧ください。

前回、ジョシュア・ツリー国立公園(Joshua Tree National Park)の西入口の関所を通過したところで終わった。

【今日の計画】
ロサンゼルス市内の「さくらレンタカー」でレンタカーを借り、宿をチェックアウト。ジョシュア・ツリー国立公園(Joshua Tree National Park)に向けてドライブし、ジョシュア・ツリー国立公園を観光し、ブライス(Blythe)に宿泊。ブライス(Blythe)は単なる途中の宿泊地で、何もない街。

●早朝、ロサンゼルス市内でレンタカーを借りる。。
●午前、ジョシュア・ツリー国立公園(Joshua Tree National Park)に向けてドライブ
●午後、ジョシュア・ツリー国立公園(Joshua Tree National Park)の観光。
●夕方、ブライス(Blythe)に宿泊。

【地図】
●走行ルート
A.ロサンゼルス市内 でレンタカー借りる
B.ジョシュア ツリー 国立公園:A地点から 212 km、約 2 時間 12 分
C.ブライス(Blythe) 1泊 :B地点から 211 km 、約 2 時間 37 分

大きな地図で見る

【今日の情報】
●ジョシュア・ツリー国立公園 Joshua Tree National Park (U.S. National Park Service)
●ジョシュア・ツリー国立公園 ジョシュア・ツリー国立公園 – Wikipedia
●ジョシュア・ツリー国立公園 ジョシュアツリー国立公園 – 観光 【トリップアドバイザー】
●ジョシュア・ツリー国立公園(Joshua Tree National Park)の地図 (出典:元地図は対話式。 http://www.nps.gov/jotr/index.htm の左下から5段目の「View Park Map」をクリックする)
キャプチャ3

【今日の天気】
実際:曇り、午後、晴れ

【今日の実際】
13:45。ジョシュア・ツリー国立公園(Joshua Tree National Park)の全体の西北にある「西入口」関所を出発した。

案内によると、西北にある「西入口」の関所から入り、ジョシュア・ツリー国立公園(Joshua Tree National Park)の真中をドライブし、公園内のビューポイントであるキイズ・ビュー(Keys View)を観光し、南側のコットンウッド・ビジターセンター (中央南)に抜けるコースが最良だ。つまり、以下の地図に示すコースだ。

B:西入口の関所
C:キイズ・ビュー(Keys View)
ジョシュア・ツリー3
基本的に、このコース(左から右)で行きましょう。

「今日の空気の質は普通で、山火事発生の危険性はとても高い」という看板が道路脇にあった。
131124_4199

13:45過ぎなのに、実は、まだ昼食を食べていない。国立公園の「スバラシイ」景色を鑑賞しつつも昼食をとるのに適当な場所を探した。それが、なかなかない。途中の適当な駐車場で車を停めた。停めた車を撮る(画面の最右側)。他の車は停まっていません。誰もいません。土の山盛りです。13:50。昼食にもってきたサンドイッチを車の中で食べる。外は少し寒い。
131124_8946

131124_8949

上の説明板です。少し右によじれてます。しかし、描いてある絵と前の景色は大違い。文章を読んでいません。「太古の時代はこうだった」と、勝手に推察しました。
131124_4200

ウン? どこに、「スバラシイ」景色があるんだ? 平原に雑草と、とことどころ生えている樹木がある。この樹木が「ジョシュア・ツリー(Joshua Tree )」?
131124_8948

近くで見よう。「ジョシュア・ツリー(Joshua Tree )」は、リュウゼツラン科ユッカ属 (学名 Yucca)の植物の1種で、学名は、Yucca brevifolia だ。まあ、形は独特だけど、それだけって言えばそれだけだ。
131124_8943

太陽を木に隠して撮る。どうってことない樹木である。
131124_8947

131124_8945

「スバラシイ」景色とは、イエローストーンやタスマニアの景色だと思うが、ここでは、それを思い込みと考えよう。ここでは、この砂漠の荒涼とした茶褐色の世界が「ウツクシイ」と考えよう。茶褐色の世界が「スバラシイ」と考えよう。そういう目で見ると、こんな茶褐色の景色は日本にはもちろんないし、イエローストーンやタスマニアにもない。「ジョシュア・ツリー(Joshua Tree )」は「ウツクシイ」&「スバラシイ」樹木だ。

写真をクリックすると、写真が別窓で大きくなります。是非、写真を大きくしてご覧ください」と、再記したい。
131124_4201

砂漠は「スバラシイ」。
131124_4203

131124_4202

131124_4204

【「美しい」とは?】

ところで、「美しい」とはナンなのだろう? 「美」とは? ここでは、風景における「美」とは? 芸術における「美」でもいい。文献をくってもわからない。

小林秀雄は「美しい「花」がある。「花」の美しさという様なものはない」と言うが、そうではない。
小林秀雄:「私は美学者どもがおかしくて仕方がないよ。連中は、われわれが美しいという表現で呼んでいる曰く難いものを、いくつかの抽象的言語で一つの概念に統一しようと頭を悩ましているのだからね。美は、根元現象なのだ」。小林秀雄は、情けないことに、「美しさ」の分析を放棄している。

では、誰が、答えてくれるのか?

マサケイが答えよう。以下は仮説(マサケイ理論「美の生命科学」)である。論文として書いていない。

純粋美観と修飾美観の2つで説明しよう。

【純粋美観】

まず、純粋美観。

どんな風景をヒトは「美しい」と感じるか? 以下の状況で「美しい」と感じる
1.視界(2次元及び3次元)が広い・深いこと・・・壮大だと感じる。
2.微細構造まであること。
3.曲線が主体か、直線が主体だが、複層・複雑であること。折り重なること。
4.色が複層・複雑であること。折り重なること。
まだあるだろうが、主要な点はこんなところだ。

では、なぜそれらを「美しい」と感じるのか?

生命科学の知識で答えれば、人間の視覚は、目に限定される。目の網膜だけが物体を見ることができる。網膜の視細胞は、桿体細胞と錐体細胞の2種類だけである。桿体細胞は「色」を認識し、錐体細胞は「形」を認識する。ヒトでは、この視細胞の数はおよそ1億個ある。視細胞が認識した「色」と「形」の情報は、おおよそ150万個の神経節細胞に伝えられる。1つの神経節細胞は平均して約70の錐体細胞と桿体細胞からの情報を受ける。そして、桿体細胞を錐体細胞が活動すればするほど、神経節細胞は情報処理を活発に行なう必要が生じ、結果として、多数の神経刺激が脳に送られる。この刺激が強いほど脳は喜ぶ、つまり、「美しい」と感じる。つまり、景色の「色」と「形」が複層・複雑であればあるほど、視細胞が刺激され、より多くの神経刺激が脳に送らる。結果として、「美しい」と感じる。

桿体細胞と錐体細胞の光受容は、「色」と「形」が変化することでも活発に活動する。従って、人間は「動くもの」に反応し、興奮する。この場合の神経細胞の興奮は必ずしも「美しい」につながらない。ここでは、時間が問題になる。神経節細胞の活発さを情報処理し、神経刺激が脳に送られ、「美しい」と感じる脳細胞が受容するのに時間が必要だからだ。適度な時間をかけて「色」と「形」が変化するなら「美しい」と感じるが、情報処理時間より少し早い変化だと、脳はイライラし、かなり早いと刺激を遮断するので、何も感じない。つまり、「美しい」と感じない。

【修飾美観】

では、修飾美観とはなにか?

入口は、「色」と「形」を感じる目の視細胞(桿体細胞を錐体細胞)の反応でも、「美しい」と感じるのは脳細胞である。極端な話、人生で最高の幸運に遭遇した時や、麻薬で興奮したとき、普通の景色を見ていても、「美しい」と感じるだろう。それは、視細胞への少しに刺激に対して多数の神経刺激が脳に送られ、「美しい」と感じる脳細胞が活発に活動するからである。

他人が「美しい」とする景勝地にきた時、多くの人は「美しい」と思う。実際、上記のように視細胞(桿体細胞を錐体細胞)が反応するためではあるが、しかし、それ以前に、「ここの景色は美しいに違いない」と、知識に基づいて、あらかじめ、脳細胞が感じやすくなるように準備するからでもある。このように、「美しさ」は、視細胞(桿体細胞を錐体細胞)の受容の強さに単純比例しない。別の部位の脳細胞の影響を受ける。つまり、修飾された美観である。

男性が女性の裸体を美しいと感じるのは、純粋美観の4つの条件以外の要素である。純粋には、女性の裸体は、視細胞(桿体細胞を錐体細胞)が強く反応する「色」と「形」ではない。「美しい」と感じる脳細胞、あるいは、視神経が情報処理する過程で、別の部位の脳細胞の支配を受けるからである。男性が女性の裸体を美しいと感じるのは、性欲をつかさどる脳細胞の支配を受けるからである。

性欲は人間の生存に有利な条件をもたらす。従って、女性の裸体を美しいと感じるにしても、多くの場合、健康でふくよかで、若い女性の裸体を美しく感じる(性欲修飾)。つまり、人類の生存に有利な多産体型である。もちろん、現代社会では、別の観点からやせた女体を美しいと感じる感覚も生じる(後述するように、金銭価値による修飾である)。

同様に、人間の生存に有利な条件をもたらす別の要素は、「美しい」と感じる脳細胞、あるいは、視神経が情報処理する過程に影響を与える。だから、肉汁がしたたるステーキを「美しい」と感じ(食欲修飾)、金銭的な富の象徴である巨大な建物を美しいと感じる(金銭修飾)。これは修飾美観として説明できるのである。

そして、「美しい」と感じる感覚は、他人と共感できる資質であり、集団行動をする動物(ここではヒト)の生存には有利である(「適者生存」:ハーバート・スペンサーの造語(1864年))。そして、純粋美観と修飾美観が発達している人間ほど、進化論的にも生存に有利なので、25万年のホモ・サピエンス史の過程でその感覚が育成されてきたのだ。

今回はここでおしまい。
ご覧くださって、ありがとうございました。

本日が幸せに満ちた1日でありますよう
今日も笑顔で!


カテゴリー: カリフォルニア州, 国立公園 パーマリンク