【8】ロサンゼルス:天使のマリア大聖堂(Cathedral of Our Lady of the Angels):2013年11月20日(水):3日目(3)


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前回は、10:55に宿(カワダホテル)をでて、徒歩3~5分のメトロ「Red Line」のシビックセンター(Civic Center/Grand Park)駅周辺の記事と写真で終わってしまった。天使のマリア大聖堂見学にでかける途中である。

【今日の予定】
時差解消のための休養
ロサンゼルス・ダウンタウンの天使のマリア大聖堂(Cathedral of Our Lady of the Angels)の見学

トリップアドバイザーに以下の感想があった(出典 http://www.tripadvisor.jp/ShowUserReviews-g32655-d258226-r130796100-Cathedral_of_Our_Lady_of_the_Angels-Los_Angeles_California.html

新しい感じのする教会です。 やや独創的な形をしており、一見の価値はあるかとは思います。どなたでも無料で拝観できます。 キャソリックの教会です。 大きなパイプオルガンがあり、無料の演奏会や講演会などもあるようなので 調べていかれるといいと思います。 ブロンズのキリスト、大きな絵があったりして私には美術館のようなイメージもありました。 敷地内にカフェもあります。

【今日の天気】
曇り
最低・最高気温:

【今日の実際】

グランドパーク(Grand Park)公園から天使のマリア大聖堂(Cathedral of Our Lady of the Angels)に向けてグランドアヴェニューを歩く。

歩道の石垣に「コレってナニ?」がある。
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一定の間隔で並んでいる。なんでしょう?
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ようやく、天使のマリア大聖堂(Cathedral of Our Lady of the Angels)が見えてきた。この角度は、建物を横から見ている。「Temple Street」(Temple=神殿、寺院、教会、殿堂)はこの大聖堂があるから命名されたのかな。
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「Temple Street」の歩道から大聖堂を仕切る境のフェンスの模様がユニークである。
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入口に小さい標識がある。大きい標識はない。知らないと、ここが、天使のマリア大聖堂だとわからない。アメリカの建物はたいていそうである。知っている人にしかわからない。だから、ブラブラ歩いていて、面白そうな建物を見つけて入ることはとても少ない。

写真を撮ったときは12時少し前だったが、気付かなかった。掲示板によると、月曜~金曜は7時AMと12時PMにミサがある。あとで、大聖堂に入ったとき、ミサが始まった。
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天使のマリア大聖堂はカトリック教会である。大聖堂は2002年に竣工したモダンな様式で、とてもデカイ。外観は茶色の建物である。醜い建物だとけなす人もいる(サイト)。建設費は25億円(2500万ドル)かかったそうだ。これは、高すぎで、それだけ金があるなら建設費にかけないで教会活動に回せと言う声もあった(新聞記事)。

まあ、デカイ建物だ。
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敷地入口の上にカネが並んでいた。
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敷地入口から入った広場を上から見ると、どうやら星座が描かれているようだ。
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子連れもいる。ママがバギーにのって子供がそれを押す? なんか位置が違うけど。
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向こうに見える建物はユニークだが、天使のマリア大聖堂のものとは違う。敷地外である。なんでしょう?
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天使のマリア大聖堂の建物入口である。上部にマリア様? ミサに集まる信者は、ジーパンなどの普段着である。
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入口横の壁レリーフは写真ではソコソコに見えるが、高級感はない。精巧な作りでもない。芸術的な質は悪い。テマヒマもかけず、チャッチイ。そもそも、作者の才能を感じられない。
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【動画】
大聖堂内の写真は撮ってない。ビデオを撮った。撮っていると、ミサが始まった。

マサケイ姫の天使のマリア大聖堂(Cathedral of Our Lady of the Angels)に対する感想は、「荘厳さがない」。「大きいけれど、作りがチャチ」とのことでした。

【日本改善提言】

提言:「神社仏閣は、大人に倫理観を育ませる機能を果たせ」

解説:マサケイは特定の宗教信者ではありません。しかし、平日の昼間、天使のマリア大聖堂のミサに集まった300人ほどの大人に、神父さんが、倫理的な人間の生き方を話す。2週間前の2013年11月8日にフィリピンを襲った台風30号の被災者数約1000万人、家を失った人約60万人、死者・行方不明者2300人以上だそうです。神父さんは、倫理的な人間の生き方を話したあと、フィリピンの被災者に祈りをささげましょうと言う。すると、300人ほどの大人がフィリピンの人々に対して祈る。寄付を募ると3分の1ほどの人が並んで寄付をした。

日本には、大人に倫理観を再教育し、育ませる場所がない。大人が敬虔な気持ちになれる場所として、米国の教会はいいなあと思う(欧州も豪州でもそう感じました)。日本では、「日本人は礼儀正しい、倫理観の優れた国民だ」と言われるが、本当でしょうか?

日本は、戦前(大きく言えば農業社会が)、なにかと親族が集まり、大人の倫理観を育ませてきた。いわゆる、世間というやつで、叔父(伯父)・叔母(伯母)が親族の人間に口をだした。本家・分家はあるべきスタイルが問われた。親族という集団が、倫理的なしきたりのタガをはめていた。

農業社会から工業社会への変化に伴い、地方から都会に人口が移り、親族の結束が崩れていく。つまり、戦後しばらくは、親族にとって代わって、会社や職場が大人の倫理観を育ませてきた。会社や職場組織の結束の中で、年間行事の新年会から遠足、人生の節目になる結婚相手、葬儀、定年退職後の集まりまで、社員は家族ぐるみで会社と濃い関係にあった。

そして現代である。濃い人間関係を嫌い、カネがすべてであり、かつ、最強である。人間のまっとうな生き方としての倫理も、恥も、矜持も、善も、徳も、カネに負けてしまう。人間の生活はカネが中心で、親族の結束を嫌い、次いで、会社・職場(会社人間)の結束を嫌い、今や、大人の心のよりどころとなる場所がない。倫理観を育ませる場所がない。自殺者も多い。しかし、いつも世もどんな世も、社会の仕組みの中に、敬虔な気持ちを育ませる場所や機会が必要である。何らかの組織が提供すべきである。

とは言え、現在の日本で、新たな組織を作るのは大変である。米欧豪では、伝統的な宗教組織がこの機能を担っている。日本の神社仏閣は、おみくじなんどのチャチナ商売に精を出すのではなく、大人に対して、深く広い倫理観を育ませる機能を果たすべきでしょう。毎日、講和をする。人生訓を語る、など活動してください。

今回はここでおしまい。
ご覧くださって、ありがとうございました。

本日が幸せに満ちた1日でありますよう。
今日も笑顔で!


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